山歩きで使ったグレゴリー オールデイPFM レビュー
山歩きオフシーズンの冬場は、体力維持にちょくちょく高尾山に出かけます。
現地の駐車スペース確保のために早起きしてクルマで出かけるのも億劫なので、今シーズンから電車移動を始めました。
ザックも気軽に持ち運べる小型デイパックの「グレゴリー オールデイPFM」を購入!
何度か使って色々気付いた点をレビューしてみます!!
自宅の最寄り駅から高尾山口駅まで全て座ってウトウトしている間に到着できました。休日の電車移動は楽ちん!
★絶妙なサイズのオールデイ
高さ47.5×横幅27×奥行17cm/825g
容量24L
電車の椅子に座ってオールデイを膝の上に乗せた時、横幅27cmは絶妙なコンパクトさで、網棚に乗せたり床に置いたりする必要がないサイズ感です。
普段使っている「ミレー サースフェー30+5」に比べるととても小さいです。
飲料(500ml×3本)に最小限の装備だけで満杯ですね。いつも標準装備としているツェルトや折りたたみ椅子等は持っていきません。
★バックパネルがなかなか良い!
品名の「PFM」とは、通気性のあるバックパネルを採用したモデル。
メッシュ状のバックパネルは、無圧布団みたいな点々で背中を受ける構造のフォームが入っていて、結構汗をかいても想像以上にカラッとしていました。
通常タイプの背面だったら生地に汗が染みてベチャッとしていたと思われるので、PFMを選んで正解でした。
★自立するデイパック!
アウトドアで使う際、自立すると汚れを最小限に抑えたり、虫の侵入も防ぎやすいです。
底の形状が傾斜したデザインのため、パッキングを少しだけ意識しないと倒れちゃうけど・・。
★操作性が抜群!
操作回数の多いチェストストラップにも大きなバックルが採用されており、人間の指の大きさに合わせた設計になっているため、親指と人差し指で軽くつまむと"スルッ"と気持ちよく外れます。
また、付ける時も"パチッ"と心地よい音がします。
この操作感覚は、一般的な登山ザックの小さなバックルを基準に考えていると、その差の違いに新鮮な発見が得られます。
このバックルに笛が付いていたら最高だったのに!
↓アジャスターも指をひっかけやすい形状で操作がとてもスムーズ!!
このアジャスターの裏側に特許出願中の刻印が入っています。
バックルもジッパーのパーツ類はYKK製ですね。
バックルの定番ニフコ製ではありません(;・∀・)
それと、これらのパーツには小さなグレゴリーのロゴが立体的に入っていて、細かいこだわりが所有の満足度を上げます。
フロントの大きなロゴマークは、超繊細な刺繍が施されており、これって偽造防止対策であえて模倣できない高度な刺繍を施しているのかな?なんて思いました。
★もしかして偽物かも?
"グレゴリーバッグの偽物の見分け方"として、アマゾンのアフィリエイトリンク付きページがネットにたくさん情報が上がっていますね。
例えば、ジッパーの土台金具に刻印されている文字が「片側がYKK、反対側にUSA」が本物だとか。
私が購入したオールデイを確認してみると・・・
ナヌっっ(-"-)
"usa"って刻印されてないぞ(;・∀・)
両面とも"YKK"だっ!(;・∀・)
偽物をつかまされたか!(;・∀・)ヒィ~
以前ある業者から聞いた話ですが、アマゾンは複数の出店業者がそれぞれアマゾン倉庫に商品を預けている場合=注文商品がアマゾンから発送される場合、アマゾンは商品型番で一括在庫管理しているため、A店の在庫をB店の販売商品として出荷する運用らしいですね。
これにより、誤って偽物を仕入れてしまった業者の在庫が混ざっていると、運悪くその偽物に当たる可能性があるってことです。
正規のショップから直接購入するのが安心ですね。
★サイドポケットで気付いた点!
サイドポケットは遊びのない本体と同じ生地でポケットが作られており、物を入れると内側に凹むため、本体に荷物をパンパンに詰め込んでいる状態では使いにくいです。
また、ポケットの生地は伸縮しないため、背負ったまま飲料ボトルを掴んで真上に引き抜くには、関節がとても柔らかい人しか無理かも。
これは、デザイン優先で安っぽい伸縮性のあるメッシュポケットを採用しない点を評価しないといけない部分ですね。
☆追記:使っているうちに、サイドポケットからの面倒なボトルの出し入れは改善が必要と思うようになりました。
ショルダーハーネスに後付けするボトルホルダーで、筒状で簡単に出し入れし易いミレーの「ボトルホルダー500ML」を追加↓
ボトルホルダーを単に吊るすだけだとグラグラ揺れて不快だったので、後に100均のケーブルタイ(マジックバンド)で固定することで良い感じになりました。
↓こちらの頂き女子写真は、サイドポケットにポカリ500mlボトルが入った状態です。
★活動中、暑くなると・・・
暑くなって服を1枚を収納し、フリースはコンプレッションストラップで外付けで対応!
結構パンパンな状態で背負うとフレーム無しのフニャフナャデイパック故、背中にバレーボールがあたっているみたいな感触で、バックパックを着ているような感じとは程遠いものでした(;・∀・)
この辺の機能性を追求するのであれば、背面が作り込まれたミレーのクーラ等、又はフレーム入りの普通の登山用ザックを選択した方がストレスは無いかも知れません。
グレゴリーのバックパックは"ザック界のロールスロイス"と形容されていますが、小型デイパックでは"品質の良い軽自動車"ってところでしょうか。
ウエストベルトは使わず、ショルダーハーネスの荷重のみでも疲れず軽快に動けました。
手軽なハイキングコースで使うならオールデイPFMで十分ですね!
★一応、トレッキングポールも装着可!!
短く縮められるT型ポールならバランス良く納まります。
但し、上部に固定用のゴムループが付いていないから、グラグラと不安定です。
◎左の写真:ループをねじってバスケットでひっかける一般的なスタイル。
◎中央の写真:ピッケルの固定方法と同じ方式。
◎右の写真:サイドポケットに収納。←これが一番手軽!!
I型トレッキングポールの場合は、ポールのサイズや荷物の量次第って感じですね。
★最後に、、デザインが秀逸!
4本のコンプレッションストラップに大きなバックルとアジャスター、幅広ループのピッケルホルダーがバックパックの存在感を際立たせ、正面又は斜めの角度からも黄金比をキープしているため、安定感抜群のデザインです。
さらに金属の8リングアタッチメントを結ぶ線も黄金比になっています。
オールデイを背負ったときの見栄えが利用者の身長を問わず、しっくり感じる訳がここにあります。この点が最大の魅力のように感じました。
※ページ内に掲載した山頂を目指す「頂き女子」の写真は、架空のイメージです☺
【リンク】
グレゴリー: https://www.gregory.jp