キッチン用水栓のDIY交換
ストレート型のハンドシャワー付き混合水栓を15年程使っていましたが、水漏れしてきたのでDIYで交換することにしました。
今回色々と気づいたことがあるので、DIY交換のレビューと共に、ハンドシャワー付のストレート型水栓を利用する上でのリスクも書こうと思います。
【ハンドシャワー付のストレート型水栓の弱点(水漏れ)】
↓こちらは、TOTOのTKHG32型ハンドシャワー付き混合栓。一般に普及しているストレート型の水栓です。
最近、シャワーヘッドから漏れた大量の水がこのような感じでホースに伝わります↓(分かりやすいようにイラストで記しました)
漏れた水がシャワーホースを伝い、シンク下が水浸しになります。
水漏れ箇所であるシャワーヘッドとホースの接続部分のUパッキンを交換することで対策できるのですが・・
写真に写っているホース端の黒い物体がUパッキン↓
今回水漏れの量が多かったので気づくことができましたが、実は新設の水栓を使い始めた15年前から僅かな漏水が生じていのだと思います。
それは、シンク下の慢性的な湿気とカビ臭さに悩まされ、ハウスメーカーに相談すると排水管とシンク側の排水ホースの隙間が原因と回答をもらっていました。熱いお湯を流すと、接続部分が変形して隙間が生じるらしい。
当方も隙間が出ないようにパテで塞いだり対策は講じていましたが。
しかし今回、長年の湿気とカビ臭さの原因は、水漏れによるものと確信しました。今更ですが、TOTOのマニュアルを見ると、垂れた水を溜めておく"受け皿"の設置が必要とのこと。もともと水が垂れることを想定した設計になっているのです。
我が家のシンク下には受け皿は設置されておらず、長期に渡り、床に垂れた水が乾いたと分かる形跡が現れていました(;´・ω・)
水漏れを想定された水栓を使うことで、受け皿が有ったとしても満水したら最悪、家が腐って大損害を被るリスクがありますね。
そういえば以前、タワマンの部屋に遊びに行った時、グースネック型の水栓が付いていてとてもオシャレな雰囲気だなと感じたことがありました。
今思えば、マンションデベロッパーがこの水栓を選ぶ理由は、水漏れリスクを考慮した上での最善の選択なのでしょうね。
グースネック型の水栓は、構造的にシャワーヘッドからホース伝いに水がシンク下に漏れないし、そもそも"受け皿"が不要な製品です。
【TOTOの水栓を撤去】
常に水漏れ問題がつきまとうハンドシャワー付きストレート型水栓はお払い箱とします。
↓この部分のワンタッチカプラーが外しにくかったです。
青色の樹脂部分を押し下げると銅のパイプがスポッと抜ける構造なのですが、青色が固着して硬くて動かない。。
仕方ないので、ナット部分をレンチで無理やり回転させて外しました。大きなニッパ―があればホースを切断してしまう手段もアリか・・
( ・ὢ・ ) ムムッ
ワンタッチソケットのストレーナーに木くずが!!
15年前の当初から水栓からの水圧が弱いから、水道局に相談したことがあります。
水道管の径やそれを共用している世帯数も問題ないとのことで、腑に落ちずに今まで使っていました。
ストレーナーにこんなでかいゴミが詰まっていたら、水量が低下するのは無理も有りません。
上記の"受け皿"しかり、ストレーナーにゴミが詰まったままとか、財閥系ハウスメーカーの施工だからといって完全に信用しない方が良いのかもしれませんね。
【LIXIL製のグースネック型水栓(SF-HM451SYXU)取付け】
TOTO製への交換は気が進まないので、リクシル製にしました。
メーカーを変えることで、シンクの水栓取付穴やホースの長さ、止水栓の径とか対応しているか?心配でしたが、この辺は業界の共通規格らしいので問題ありませんでした。
SF-HM451SYXUの水栓取付穴の径仕様は、φ37±2mm。
通販で購入した水栓一式↓
ちにみに水栓には、「INAX」のブランドロゴが入っています。
『陶器やケイ酸カルシウム板の場合、「パッキン50-1047」が必要です。別途手配して下さい』とマニュアルの別紙に↓
この情報は事前にネットで入手できませんでしたヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!
人工大理石だとパッキンが必要と思われるので、自作することに。
↓家に保管していた高耐久のCNRゴムシートを、金具の形状に合わせて適当にカットして、金色の金具に接着剤で貼付。
↓上面施工金具をシンクの既存穴に取り付け。
プラスドライバーで締めていきますが、最後は対辺8mmのスパナで増締めが必須です。
『増締めなしががたつき、漏水の原因になります』と大きく別紙に書かれています。
↓止水栓にソケットを取付け
TOTOの既存ソケットは流用できないので、リクシルの製品付属のソケットに交換。
↓取付け完了したシンク下。
(※黄色ホースは、今回のリクシルとは無関係です:浄水器用)
施工マニュアルの最後の項目↓
『作業確認後、ストレーナーを必ず掃除してください。ストレーナーが詰まると流量が少なくなり、十分な機能が発揮されません』
ストレーナーに小さなゴミが付いていました。
しっかり掃除して作業完了!
【使用した工具と作業時間】
工具は、プライヤーでもレンチでもナットを回せるものを準備。
リクシルの取付けの際は「対辺8mmのスパナ」が必要。
プラス&マイナスドライバーも使います。
写真右端のCNRゴムシートと接着剤は、自作のパッキン工作用です。(もし同水栓の取付けでパッキンが必要な場合は、メーカー純正の50-1047パッキンをお求めください!)
TOTOの取り外しは六角レンチも必要ですね。
施工マニュアルをメーカーホームページがらダウンロードして予習していましたが、
既存水栓を外すのに1時間30分、設置は30分位、想像以上に時間がかかりました。
【LIXIL製の使用感】
レバーの操作感触が心地良い!
冷水と温水の切り替えポイントが"カチッ"とする機能も良いですが、レバーを動かしたときのトルク感が気に入りました。
柔らかいけど、フニャフニャではない適度な固さですね。例えるなら、国産車の手応えの無いフニャフニャのパワーステアリングに対して、トルク感のあるドイツ車がリクシルみたいな!