マイカーの整備記録・レビュー

ヘッドライトバルブ交換(LED化)

POLO純正のヘッドライトは恐ろしく暗いです。
2015年にHID化を試み、製品の信頼性に疑問が生じて明るいハロゲンに戻して早5年。
純正より明るいハロゲン(155W並み)でも、雨の日や真っ暗な道路ではとても視認性が落ちるため、再度HID化を検討。
しかし2020年の今日、時代はHIDからLEDに変わっているようです。
なんだろう。この時代に取り残された感覚・・。少しショックを受けました。

10000LM以上の中華LEDランプが数千円で購入できるではありませんか。
アマゾンの製品レビューも豊富で参考になりますね。
早速ポチってヘッドランプ(ロービーム側)をLED化しました。

追記:2021年7月現在、ファンレスの中華M4plus(H7バルブ)にアップデートしました!!
先ずは、2015年のHID(社外製)化から時系列に!


【HIDキット取り付け 2015年】

ヘッドライトはT30のトルクスネジ2つで固定されています。年式によりT25の場合もあるようです。
ヘッドライトのユニットに接続されている配線のコネクターを予め抜いておき、ユニットを手前に引くと、スポッと外せます。
※ユニットの底部に巨大クリップのような凹凸で車体側と固定されているので、引き抜き作業は少々固いです。

ヘッドライトユニットの取り外し純正ハロゲンバルブ

防水のゴムカバーにHID配線用の穴開けだけが特殊な作業でしょうか。
バルブはボルトオンで取り付け、既存バルブアダプターから電源をとって、バラスト等の周辺パーツとケーブルはエンジンルーム内の隙間に按配よく配置すれば完了です。難しいことはありません。

バルブアダプター配線用に穴開けした防水カバー


HIDで点灯確認

HID点灯テスト走行!とても明るい!

HIDで走行テスト

その後・・・・障害が発生!!
HID化して、初の長距離移動で中央道のトンネルの多い区間を点灯/消灯を繰り返していたところ、片側が切れてしまいました。
片目でも2灯の純正ハロゲンより明るいな・・と感心しながら帰宅したわけだけど、故障の原因を調べるためにヘッドライトユニットを外してみたところ、バーナーに接続した配線がショートしていました。
黒く変色したコネクターは半分溶けた状態をみてびっくりでしたね。
コネクターの接続作業が甘かったなどの初歩的な問題ではなく、品質上の問題が明白です。

バーナー切れだったり、バラストの不具合程度かと気楽に思っていたけど、これはマズイ・・・。

また、不安要素として、どれだけ耐熱性のあるキットなのか?疑問に感じました。6RPOLOは前方にエキゾーストパイプがある関係でエンジンルームの手前は超高温になります。球切れを起こしたとき、HIDキットのケーブルを触ったら、ゴムのようにフニャフニャに軟化していて、大丈夫なのか?と思いましたね。もともとあるクルマの配線は、しっかり腰のある硬さで、気になることはありません。当然か!
さらに、クルマに備わっている警告の機能をキャンセラーによって働かせていない状態で、クルマが全焼したなんて最悪の事態になったらどうしよう!!

【BOSCH Plus(+)90 H7ハロゲンバルブ交換】

HIDを使い続けるのも精神衛生上好ましくないので、ここはオーソドックスに明るいハロゲンバルブに交換することにしました。
購入したのは、BOSCH製の12V55Wが155Wクラスの明るさを実現とうたう「Plus(+)90」バルブ。
防水ゴムカバーの穴ぼこは、耐熱ゴムシートで蓋をつくり塞ぎました。

BOSCH製155Wクラス ハロゲンバルブ穴を塞ぐ防水カバー

BOSCH製155Wクラス ハロゲンバルブの点灯テスト

純正より遥かに明るいけど、HIDには及びません。

BOSCHハロゲンバルブで走行テスト
BOSCHハロゲンバルブで走行テスト2

この明るさだと許容範囲ぎりぎりってところでしょうか。


【LED化第一弾!!中華Zdatt 2020年9月】

LEDは、HIDのようなバラストやキャンセラーの邪魔なパーツが不要であることが判明。

中華製の「Zdatt LED ZESチップ搭載」という商品のH7バルブを購入しました。

Zdatt LEDとH7用バルブアダプター
↑右側の金属は、H7用バルブアダプター。

ZESチップとは、philips製なのかな?

●スペックはこんな感じ↓
・6000LM
・50W
・6500K
・IP68防水
・新基準車検対応
・寿命50000時間以上
2個入りで、アマゾンで4,009円。クーポン▲300円=3,799円←安っ!

●H7用バルブアダプター(Benz Audi BMW VW等対応)
969円


中華Zdatt LEDを選択した理由は、この製品だと球切れ警告灯が点かないらしいから。
球切れ警告灯が点かないなら、キャンセラーが必要なくなりすっきり納まりますね。

欧州車は、ライト点灯時に消費電力が50W未満だと球切れ警告灯が点灯するしくみなので、50W未満の省電力バルブを利用する場合は、球切れ警告灯のキャンセラー設置が必要。
従って、キャンセラーを設置したくない人は、消費電力が50W以上のランプを選択すればOK!(アマゾンのレビューで学習←正しい情報かは不明!)

1灯(片側の1個)あたり6000LMクラスの他LED製品の消費電力を調べると、ほとんどが50W未満で、35~45W位が多いようだ。
購入した中華製Zdatt LEDは、50Wだから少し古いモデルなのかな?それともあえて欧州車向けに50Wで製品化したのか・・?


中華Zdatt LEDなかなかカッコ良い↓

Zdatt LED開封!
LEDチップは長持ちするでしょうけど、この赤のファンは50000時間も耐久性があるとは思えない・・


先ずは、LEDの台座パーツをバルブアダプターでこのように固定↓
この際、写真内の矢印部のネジを少し緩めておく必要があります。(トルクスネジT20)

Zdatt LEDの台座を6Rポロに取り付け

ネジを少し緩めておく理由は、ノーマルバルブの台座の厚みは0.5mm位なのに対し、中華パーツは1mm位あるため、バルブアダプターの爪がネジ部に固定できる位の隙間を空けるため。
たったこれだけの問題に気づかず30分もゴチョゴチョいじくって指がつりそうだ。

ノーマルのバルブアダプター

Zdatt LEDの台座とバルブアダプター

装着完了↓

Zdatt LED装着写真
挿し込むだけだけど、2重のゴムパッキンが着いているので、そこそこ硬くてしっかり固定されます。固定してから角度を変えるのは難しそう。一発勝負だ!→(追記:ちゃんと光源を微調整しましょう!!2021年7月)


警告灯も点かないでLED化成功!

Zdatt LEDヘッドライト 6Rポロに取付け点灯

2灯で12000LM。明かるさイメージはこんな感じ↓

6Rポロ Zdatt LED 6000lm×2灯12000lmの明るさイメージ

実感としては、HIDと同等かそれ以上の明るさ。カットラインはくっきり出でいるものの、光源が明るすぎて周囲全体に明かりが広がり、左側の歩行者に迷惑になっていないかな・・と気になりました。
右側(対向車側)には光はもれていません。
とりあえず、価格的にも満足なLED化が実現しました!

【追記:2021年7月】

ロービームに付けた「Zdatt LED ZESチップ搭載」H7のLEDは、車検NGでした。光が拡散しているとのことで、POLOのリフレクターとは相性が合わないようです。(正しくは、LEDの付け方が甘かったことが大きな原因と思われます)
一旦ハロゲン球に戻し、改めてLEDバルブを検証したいと思います。
本LEDで車検を予定されている方は、予めハロゲンに戻して入庫されることをお勧めします。


【新製品の中華M4plus LEDバルブに変更!! 2021年7月】

最近、「光源の位置が純正と同じ」とうたったLEDバルブを目にします。
従来流通していたLEDバルブは、いったいなんだったのか?
光源の位置が狂っていたら、いくら光軸調整してもカットラインが測定できるわけありません。このようなLEDバルブは、ポン付けしないで微調整が要求されます。

そもそもマルチリフレクターのヘッドライトは、反射板でランプの光を反射させて前方を照らすしくみで、その光源の入射角、リフレクター(反射板)の反射角が僅かでも狂えば、配光が狂うのは当然です。
前回のZdatt LEDは、なんとなく周囲がボヤっと眩しく感じていた原因として、明るい光源に交換した以外に、光源の位置がずれていたことによる影響が大きいのかと感じました。

そんななか、「純正球と同じサイズ」「ファンレス」「国産チップ」が特長のe-auto funの製品仕様に惹かれ、M4plus(H7バルブ)を購入しました。
PayPayモールのお店なので、amazonとは違って信頼性がありますね。「欧州車の取付けは保証外」と誠実な文面にも好感がもてます。保証外だけど検証と期待も兼ねて購入。

純正ハロゲンとLEDバルブの光源の位置を検証↓

純正ハロゲンバルブと中華LEDバルブの光源の位置比較

Zdattは、LEDチップの位置が僅かに上部方向にずれているようです。3つ並んだチップの1個がムダに拡散する原因だったのかも知れません。
よく調べるとZdattは、台座パーツにLEDバルブ本体をセットしてから、360度回転でき、前後にも数mm程度の調整が可能。というより、ちゃんと調整しないとダメという製品のようだ。
Zdattの調整ポイントは、リフレクターの縦筋に合わせてLEDバルブも正確に垂直に合わせ、挿入時も完全に挿し込まずに1mm手前で止めるのが正しい設置位置と思われます。


●新規購入したe-auto fun M4plus(H7バルブ)のスペックはこんな感じ↓

純正ハロゲンと同じ光源の位置なのでポン付けでOK!!

・6000K/ホワイト
・14600LM(2灯合計)
・60W(2灯合計)
・IP65防水
・国産5530チップ
・寿命30000時間以上
・DC12V専用
2個入りで、3,480円。クーポンやポイントで実質3,000円位。

取付けにあたっては、バルブアダプターが必要です。前回のamazonで購入したものを再利用!

うれしい誤算として球切れ警告灯は点きませんでした。従ってキャンセラーも必要ありません。
事前購入して失敗した・・(;'∀')
一灯30Wでも警告灯は問題ないってことでしょうか?それとキャンセラーの機能(抵抗?)が内臓されているのかな?

まぁどうでもいいけど、おかげですっきり納まりました。
6Rポロのヘッドライトユニット内にM4plusバルブがすっきり納まる

カットラインの変化を検証!
(写真は、壁がデコボコしていまいち見難いですが・・)

「BOSCH Plus(+)90 H7ハロゲン」と「e-auto fun M4plus(H7バルブ)」のカットライン比較

やはり、ハロゲンランプはカットラインが綺麗です。
もともとマルチリフレクターは、カットラインがぼやけやすい性質があり、ハロゲンバルブを基準に設計されているから光源を明るくすれば、カットラインがぼやけるのは無理もありません。
LEDは写真で白飛びしている通り、さすがに明るいです。

ちなみに、ハロゲン時の正しいカットラインを壁に目印しておけば、LED交換後の光軸の目安になります。
ポロのヘッドライトユニットは無意識にネジを締めると光軸が上に向いて固定されてしまうので、ライトを点灯した状態でヘッドライトユニットを手で押さえ、目印を確認しながら固定すると具合が良いですね。

e-auto fun M4plus(H7バルブ)装着の夜間ロービーム写真

スペック的にZdattの12000LMからe-auto fun M4plusの14600LMになっているのですが、明るさは向上しているのかな?という印象です。
しかし、左側に拡散していた光があきらかに抑えられていることは実感でき、全体的に見やすくなった感じです。
ZdattのLEDも適切な光源の位置で設置すれば、同じように見やすく改善できると思いました。。結局無駄遣いをしてしまったのか(-"-)


以上、2種のLEDを取付けましたが、車検時はハロゲンバルブに戻した方が無難でしょうね。
また気になる製品が発売されたら試してみようと思います!!


【バルブ固定用のアダプタについて 2023.11追記】

最近、6Rポロ用のアダプタはどの商品なのか?質問メールをいただくことがあります。
アマゾンで確認すると、VW6R対応とうたって非対応のアダプタが販売されているのを知りました。
試しに予備用と考え、1セット購入したらビス留め位置が全く合わずに使い物になりません。

私が当時購入した商品(現在利用中)はこちらです↓

バルブ固定用のアダプタ (アマゾンの販売画面のスクリーンショット)

このアダプタは、6Rポロ用に専用設計されたものではありません。
恐らく、汎用的な形状で製作されたもので「それぞれの車種に合わせて微調整して使ってください!」というスタンスの製品なのだと思います。
↓6Rポロで使う場合、こちらの赤丸で記した箇所の爪をペンチで均さないと具合よく固定できません。一瞬の加工作業ですが・・

アダプタの要加工箇所

当時、アダプタを色々探しましたが"6Rポロにも使えた"といった先人のレビューを参考にして、安価だったこともあり、こちらの商品を選択しました。
とりあえず参考情報まで。


PAGETOP