紅葉の大丹波~川苔山
11月に入ると奥多摩の紅葉前線が標高1,000M位に下りてきます。今回、隠れ処的景勝地、大丹波渓谷を川苔山(川乗山)にさかのぼりました。
渓谷の上流から川苔山の中腹にかけ、辺りは黄金色に輝く見事な黄葉に包まれます。
さらにこのハイキングコースは、交通の便が悪い場所だけに、人気のない静かな山行を楽しめます。
【アクセスと駐車ポイント】
JR青梅線川井駅の横を走る都道202号(上成木川井線)を約7.6Km北上。
途中、大丹波ヘリポートを過ぎると舗装路から砂利道(林道大丹波線)に変わり、約500mで川苔山登山口&駐車スペースに到達します。
小型車5台位駐車できる小さなスペースですが、近隣にもいくつか駐車スペースがありました。(以下レポートの下山項目参照)
また、林道での路肩駐車にあたり、通路に平行して停めると3台位しか停められないので、このような狭小スペースは、通路に対して直角に駐車するのがマナーのようです。
【川苔山登山口~大丹波川の沢沿いコース】
8:00 トレッキングスタート!
↓こちらの地図の「現在地」から沢沿いコースで川苔山へ向かいます。
増水時は林道を歩いた方が安全のようです。
上の17-040番の道標に『左 山道へ』と手書きで記されていたので、二股を左に曲がると、↓の木橋が現れ、通行禁止のロープが・・・
再び、『左 山道へ』の二股地点まで戻り、右の山道(東電の黄色指導標の新秩父線47号方面)に進むと、正しい沢沿いコースに接続されました(´エ`;)
渡渉箇所もあるので、水量が多いときは岩が浸水して渡れないですね。
薄暗い渓谷に朝陽が射し込み、秋色の森がキラキラ輝き、苔むした岩や木橋が長い月日を感じさせる空間。
大丹波川は「国際虹ます釣場」が有名だけど、上流のこの渓谷は素晴らしい観光資源なのにほとんど紹介されていません。"バス停から遠い"、クルマでも"悪路や駐車スペース等の問題"があるからなのでしょう。
川苔山に登らなくてもピクニック感覚で渓谷~林道を周遊するだけでも、深い緑とマイナスイオンで十分満喫できる観光スポットです。
沢沿いコースの目玉は、この年季の入った趣のある橋でしょう。たくさん渡ります。
滑りやすいので、誤って川に落ちる人もいるのでしょうね。
↓こちらの分岐地点で、林道大丹波線につながっています。復路はこちらを通ってみます。
↓傾いた橋もあり。
完全に支柱が浮いているし・・傾斜より歩いた途端、崩れる心配の方が気になりますナ(┘゚∀゚)┘
この辺りは、一面黄金色の異空間!
沢沿いの遊歩道は清流の音に癒され、登山道に入るとサクサクと落ち葉を踏みしめる音だけが響きます。たまにガサっと物音がするとびっくりしてしまうほど、静まりかえっているのです。
【獅子口~川苔山】
10:10 獅子口小屋跡到着。
登山口から獅子口小屋跡まで、標準1時間25分がコースタイムですが、渓谷美で足が止まったおかげで、2時間10分費やしました。
次第に斜度が増し、山道をぐいぐいと!
横ヶ谷平は、また見事な紅葉で度々足が止まってしまいますね。
尾根筋から見下ろす谷間はオレンジ色に染まっています。
登山口から横ヶ谷平の稜線に出るまで、誰一人とも合うことのない静かなコースでした。
11:25 曲ヶ谷北峰の分岐地点到着。
鳩ノ巣駅や川乗橋バス停から登ってきたハイカーが続々現れます。
先ほどまでの静けさから一変。超観光地化!
11:35 山頂到着!
曇りなので、展望はありません。
ここでお昼休憩。辺りを見回すと、皆、ガスストーブ持参で山メシを調理したり、カップラーメンを食べたりしています。
思い起こせば昨年、この山域の百尋の滝に訪れたとき、カリスマ登山ブロガーを真似て棒ラーメンを調理する夢を見ていましたが、今ではすっかりガスストーブは必携アイテムになりましたナ(・∀・)ニヤニヤ
【下山~林道を経て駐車地へ】
12:30 下山開始。
沢沿いコースの分岐地点から林道へ向かい、渓谷を後にします。
急な山道を登りきると、林道に隣接した平坦な広場に出ました。
ここは駐車場か?クルマの回転場か?
登山口以外に林道の路肩駐車スペースがあるかチェック!
2箇所、広めの路肩があり、計10台位は停められそうですね。ただ、林道のわだちが深い(中央が盛り上がり過ぎている)ので、車高の低いクルマは通行が厳しいかもしれません。
14:50 登山口帰着。
●歩行距離9.1km
●累計標高+885m&-885m。
(2015.11.7)
【林道大丹波線の駐車スペース&川苔山登山口】
ストリートビューでも確認できます。
往訪前に 奥多摩ビジターセンターの 「登山道・道路状況 / 川苔山 大丹波林道」を要チェック!!