関東周辺のドライブ&トレッキングReport

水窪沢渓谷&ソーヤノ丸デッコ

奥多摩の御前山付近に「ソーヤノ丸デッコ」という展望地があることを知りました。その名称は、登山地図には記されておらず、尾根道の小さなピークに存在する知る人ぞ知る"見晴らしのよい場所"といった位置づけなのかもしれません。
訪れてみると、ちょうど紅葉時期と重なり、辺りは鮮やかに色づいたみごとな景観でした。また往路でコースアウトした水窪沢の渓谷内では、しばらく時間が止まったような一種独特な空間が出現します!

水窪沢渓谷&ソーヤノ丸デッコ

【駐車場】

7:00すぎに奥多摩湖到着。
「水と緑のふれあい館」横の屋根付き駐車場(無料)を利用。
この時間帯はさすがに閑散としています。お昼位から満車になるのでしょう。


【トレッキング】

ルートは、「いこいの路」の水窪沢の登山口から、清八新道で小河内峠へ登り、ソーヤノ丸デッコ、惣岳山を経て大ブナ尾根で下山する周回コース。

いこいの路から奥多摩湖いこいの路 サス沢山方面の分岐地点水窪沢の分岐地点至小河内峠へ

↓水窪沢で山道に入り、沢を眼下に狭い通路を進みます!

狭い通路の眼下に水窪沢清らかな水窪沢

小さな滝

【水窪沢渓谷探索】

通路を歩いていると、前方に赤いリボンの付いた倒木が行く手を塞いでいます。イヤ、人が潜れるように枝がカットされていたので、そのまま疑いもなく前進!

通路に横たわる倒木倒木を通過。

苔生した橋!
この橋を渡ると、一瞬踏み跡が消えてしまうけど、左手に進むとまた通路が出現!

苔生した橋

土砂に埋もれた通路は、一歩間違えれば谷底一直線(゚∀゚;)

土砂の埋もれる通路谷底には水窪沢

沢の様子

堰堤から落ちる滝

水しぶき

二つ目の苔生した橋!宮崎アニメみたいな世界だ(゚∀゚;)
かつて、この地で山葵栽培が行われていたのか!?人工的な渓谷内は、廃墟化した空気がプンプン流れています。
最近踏まれたであろう、薄い足跡は、沢沿いの斜面に上流側へと続いている。

二つ目の苔生した橋恐る恐る橋を渡ってみる!

長い年月を感じさせる石垣もどこまで続くのだろうか。
恐る恐る壊れそうな橋を渡り、更に上流側へ。
にわかハイカーでは勇気がいるほどの急斜面に変わり、そこで引き返すことに!
しかしこの超急斜面、縦に踏み跡がうっすら残っている(゚∀゚;)

水窪沢上流地点急斜面にわずかに残る踏み跡

完全に道を間違えたでしょ(゚∀゚;)
地図を見ても沢沿いには登山道は見当たらない・・
薄い踏み跡に誘導されるように、森の中に引き込まれていく神秘的な空間。実は誰も通ることのない水窪沢のミステリーなのか(゚∀゚;)
GPSの電波もキャッチしない不思議体験をしました(゚∀゚;)

【登山道復帰】

登山道をコースアウトした場所が分かりました↓
ここは、いこいの路から山道に突入してから5~10分程度の地点。

小河内峠方面の分岐地点

なぜ、標識に気付かなかったのか検証↓
往路、「おくたま湖」の標識は目に入ったのですが、右手に鋭角に接続する山道は樹木で隠れて気づきません。
あっ!平仮名で書かれた「おくたま湖」だ!と思ってじっくり見てしまうと、数歩で右手にある目立たない「小河内峠」の標識はすでに通り過ぎているという状態です(゚∀゚;)
少し手前まで左下が崖だったので、やはり左側に意識が集中してしまい無理もないように思います。

奥多摩湖から歩いた時の目線で見る小河内峠方面の分岐地点

つづら折れの斜面を登りきると、清八新道に合流!

水窪沢から清八新道に向かう登山道清八新道

【清八新道・水窪山】

防火帯の広々した清八新道で巻き道は通らず、一直線で水窪山頂まで登ります。
この防火帯ルートは、地図には「熊出没のため通行止め」と記載されているのだけど・・。熊さんがいる気配はありませんでした(゚∀゚;)

清八新道の黄葉

清八新道清八新道の尾根道清八新道から石尾根の眺め清八新道尾根道と小河内峠尾根道の合流地点 水窪山

清八新道は、ところどころトゲトゲのチクチク地獄が!奥多摩湖周辺のお決まりのトラップか!

【小河内峠】

小河内峠の標柱のある場所は、奥多摩周遊道路の月夜見第二駐車場と惣岳山のちょうど中間地点。この周辺だけをハイキングするなら、月夜見第二駐車場を利用するのが便利!

道標小河内峠の標柱

小河内峠の尾根道

通行注意の案内ソーヤノ丸デッコ直下の急坂

通行注意の矢印左側に進むとソーヤノ丸デッコ。
丸デッコ直下は、草が生い茂った急登危険地帯(゚∀゚;)滑落したらヤバイ・・(゚∀゚;)
ここは一旦右側のまき道で惣岳山の方に進んでからUターンするかたちで登った方が安全に思えます。

【ソーヤノ丸デッコ】

振り返ると、眼下はきれいな紅葉につつまれていました!
道標の角度からみると、もう少し右手から巻きながら登れたのかもしれません。

ソーヤノ丸デッコ直下の山道を見下ろすソーヤノ丸デッコの目的地

ソーヤノ丸デッコから望む付近の紅葉

↓手前の彩った山は、今歩いてきた水窪山。その奥に続くクネクネの尾根道の先は、奥多摩周遊道路の月夜見第二駐車場。更に奥の一番高い山は、東京都檜原都民の森の三頭山!

ソーヤノ丸デッコからの遠望

ソーヤノ丸デッコから望む富士山

【下山】

惣岳山より、大ブナ尾根で奥多摩湖駐車場に戻ります。

惣岳山大ブナ尾根1

大ブナ尾根2

サクっサクっサクっ..(゚∀゚)

大ブナ尾根3

サクっサクっサクっ..(゚∀゚)

サス沢山より大ブナ尾根登山口付近の黄葉

15:30 奥多摩湖帰着!

「ソーヤノ丸デッコ」とは、「惣谷」の「丸デッコ」惣岳山の谷にある突起(丸い小さな頂)という意味なのかな!?
展望のない御前山ハイキングに「大ブナ尾根」と「清八新道」をからめると、景観も楽しめて周回できる"ちょっぴり危険でハードな都内屈指のハイキングコース"になりますね!しかも最高クラスの無料駐車場が利用可!
惣岳山、小河内峠とその手前にベンチが設置されており、のんびりできます。


(2016.11.5)


【リンク】

奥多摩町 - 観光用パンフレット (広域の詳しい地図PDF)

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